松崎さんはこの六年間の間に作風が一変した。 私が信条とする民芸の世界から離れて新たな創作活動の場へと飛び立った。 この事は私にとっても淋しいことである反面、松崎さんが民芸の束縛を離れて自由にのびのびと仕事が出来るのは自ら望んだ事であり、君にとっては幸せな選択であったと思ふ。 君が試みている焼締め、織部、志野は古い伝統と郷土性を持ち茶道とのかかわりも深いから、これに挑戦するのは十分の準備と自信があったからこそと思ふ。 昨今茶陶へと傾斜を深めると共に新しい造形も精力的に試みているが、作品の多様さは目を見張るものがある。一見相反する両者ではあるがその根源の美のとらえ方は同じであるから、如何にこの二ツを渾然としたものに昇華させるかが今後の課題であろう。勿論六年足らずの間にすべてが完成するものではなく種々の模索がなされているが、一日も早く創意ある松崎陶芸の成果を見せてもらいたく、又その可能性を大いに期待させる今回の個展でもある。 平成十一年四月吉日 島岡 達三 |
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| ごあいさつ このたび阪急百貨店での「第20回記念 松崎健 陶芸展」を開催することが出来とても嬉しく思います。 九年前に薪窯を築いてから私の仕事が変わり、焼きによって表現する窯変・織部・志野と変化してきました。中でも灰被窯変は施釉をしないので、窯焚が最も大切になってきます。私の窯は両窯で穴窯や登窯とは異なり二千束の薪を六日間かけて焼き上げます。二つの大口(焚口)から灰被窯変。真ん中の室(へや)から窯変を焼くことが出来ます。 今回の二十回記念陶芸展に窯変を中心にと決めてから準備に一年かけて薪窯を焼いてきました。焼くたびに焚き方を変え、薪も赤松から栗に変えたりと灰被の変化を求めてきました。 これからも、いろんな焼き方を試みながら焼きにこだわって行きたいと思います。 平成十一年四月吉日 松崎 健 |
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